咽頭クラミジアの感染者はいったいどのくらい存在するのでしょうか?あなたはご存知ですか?

クラミジアが性器感染だけでなく、オーラルセックスなどによって咽頭感染もすることはあなたもご存知でしょう。では、いったいどのくらいの人が咽頭クラミジアに感染しているのでしょうか。

私の調べたことをここで記事にしますので、あなたのクラミジア感染予防にお役立て下さい。

◇間違った「咽頭クラミジア感染者数」の記事

つい最近の話です。咽頭クラミジアの感染者数を男女別に具体的に書いてるサイトを見つけました。咽頭クラミジアに特化したサイトのようでした。ただ、専門家のサイトではなく、管理人は私同様、素人さんみたいです。

そのサイトに書かれていた咽頭クラミジアの感染者数をここに転記してみましょう。

●咽頭クラミジアの感染者数(某サイトからの転記)

・平成12年(2000年)
男性 15,000人以上
女性 20,000人以上

・平成21年(2009年)
男性 12,000人
女性 14,000人

こんなふうに書かれていました。

私はいったい、この数字がどこから出たものか・・・不思議に思いました。私も当サイトを運営しているので、けっこうこうした数値には関心を持って常に探しています。しかし、今まで咽頭クラミジアの感染者件数など、お目にかかったことがありません。

そう思いながら、さっきの数字をよくよく見ていると・・・。どこかで見たような記憶があるのに気付きました。そうです。この数字、確かに見た記憶があります。

それは・・・ここで見た数字です。

『性感染症報告数の年次推移』

これは厚生労働省が公開しているサイトです。ここにはクラミジアを始め、梅毒、淋菌などの性感染症の報告件数が公開されています。

このサイトのクラミジアの分類に出てくる数字と、私が見つけた某サイトの感染者数が同じ数字です。

●厚生労働省のサイトで公開されているクラミジア感染者

・平成12年(2000年)
男性 15,856人 (某サイトでは15,000人以上と表記)
女性 21,172人 (某サイトでは20,000人以上と表記)

・平成21年(2009年)
男性 11,845人 (某サイトでは12,000人と表記)
女性 14,200人 (某サイトでは14,000人と表記)

このように厚生労働省サイトで公開している数字とほぼ同じ数字が某サイトで使われています。恐らく、管理人さんはこのデータを引用してご自分のサイトの記事を書かれたのだと思います。

ただし、某サイトでは、「咽頭クラミジアの感染者数」として紹介されています。ここが問題です。

某サイトは次の2点で間違っています。

1.厚生労働省のデータは「性器クラミジア感染症」の感染報告数であって、「咽頭クラミジア」ではない。

2.報告件数は定点報告であって、全数報告ではない。

この2点です。

これは私の推測ですが、たぶん厚生労働省のデータの一部に咽頭クラミジアも含まれてはいるでしょう。しかし、全てが咽頭クラミジアということは絶対ありません。従って、このデータから「咽頭クラミジアの感染者数」として紹介するのは間違いです。

また、あくまでも報告件数は定点報告であって、全数報告ではありません。

次の6種類の性感染症については、それぞれ報告方法が法律で決められています。

●HIV感染症・梅毒(全数報告)
全国、どこの医療機関で見つかっても、7日以内に保健所へ報告する義務があります。従って感染者の全数が把握されています。

●クラミジア・淋菌・性器ヘルペス・尖圭コンジローマ(定点報告)
全国に予め設定された960ヶ所ほどの医療機関で見つかった感染者のみ報告されます。それ以外の医療機関で見つかっても報告されません。全数報告ではなく960ヶ所の定点報告なのです。従って実際のクラミジア感染数はこのデータの何倍もいます。

以上の2点から、厚生労働省サイトのデータをもって、「咽頭クラミジアの感染者」として記事にするのは間違いです。

◇では、咽頭クラミジアの実態は?

確かに、咽頭クラミジアの感染者が増加しているのは間違いありません。多くの性感染症の専門書、医療サイトでそれを指摘しています。

咽頭クラミジアが増加している背景には、オーラルセックスが愛情表現として普及、一般化していること、またファッションヘルスなどの性風俗の普及などが理由とされています。

では、実際に咽頭クラミジアの感染者はどのくらい存在するのでしょうか。私の持っている専門書、及び専門家のサイトからご紹介します。

●咽頭クラミジアの感染者

・女性で性器クラミジアに感染している場合、10%~20%は咽頭にも感染している。(「性感染症 STD」南山堂)

・女性で性器クラミジアに感染している場合、10%~26%、男性で4%から13%は咽頭にも感染している。(血液の鉄人)

・2004年に岐阜大学付属病院が行った調査報告

詳しくは⇒『知っておきたい感染ルート』

以上のような過去データがあります。いずれも限定された母集団のデータなので、これをもって日本中のクラミジア咽頭感染者の数を推測するのは不可だと思います。ただ、実数は分からないものの、クラミジアの咽頭感染が広まっていることは容易に推測出来ます。

◇咽頭クラミジアの検査には?

咽頭クラミジアの検査はどこでやってもらえばいいのか?これはけっこう多くの人が悩んでいます。耳鼻咽喉科、泌尿器科、婦人科、性感染症科、といった病院で検査してもらえるのですが、ちょっと問題もあります。

性器クラミジアの検査はあなたが泌尿器科、婦人科へ行けば間違いなく可能です。しかし咽頭感染は検査出来ない場合があります。

そこであなたが耳鼻咽喉科に行って検査してもらおうとすると、中には検査が出来ない病院があります。クラミジアや淋菌の咽頭感染はめったに患者が来ないので、検査をしたことがない病院があるのです。

耳鼻咽喉科で、ハッキリと「クラミジア咽頭感染の検査は出来ません。」と言ってくれればまだいいのですが、中にはいつもやってる溶連菌の検査だけをやって、「クラミジアは出ませんでした。」なんてひどい病院もあると聞きます。

クラミジア咽頭感染の検査はしっかり病院を選んで下さい。

もしもあなたが、「性器感染は泌尿器科(婦人科)、咽頭感染は耳鼻咽喉科、それって面倒だなぁ!」と思うなら、自宅で使える検査キットで性器感染、咽頭感染、両方いっぺんにやってしまう方法もあります。

私がつい最近使ったSTD研究所の検査キットは咽頭感染の検査方法が改善されて、より高精度になっています。時間のない、忙しいあなたにお勧めです。

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