「クラミジアは抗生物質では治療できないので、抗菌剤を使います。」

こんなことを書いたクラミジアサイトを見つけました。

「はぁ~?」

って感じなのですが、あなたはどう思いますか?

 

◇抗生物質と抗菌薬

たぶんですね、先の記事を書いた人はクラミジアの治療法についてあまり詳しくご存じないのかなと思います。

クラミジアの治療は抗生物質で行いますし、抗生物質で完治可能です。

では、抗菌薬は?

という話になるのですが、ではそもそも抗生物質と抗菌薬はどう違うのでしょうか?

私が最近読んだのはこの本です。

『よくわかる最新抗菌薬の基本と仕組み』 深井良祐 著 秀和システム 2015年 ¥1,400+消費税

この本の定義によると、

●抗生物質

自然界に存在するものであり、微生物によって産生される。細菌を殺したり増殖を妨げる働きをもつ物質。

 

●抗菌薬

抗生物質に加えて、人工合成によって産生された同じ働きを持つ化学物質も含む。(下図参照のこと)

抗菌薬
図1.抗菌薬と抗生物質
(一部Freepikによるデザイン

図1で示したように、抗生物質は自然界に存在するものであり、抗菌薬は抗生物質に加えて人工的に作った薬も含みます。

 

◇クラミジア治療の薬は?

さて、ではクラミジア治療に使われる薬はどんな薬なのでしょうか。

日本性感染症学会が公開している「性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016」から見てみましょう。

同ガイドラインで紹介されているクラミジア治療薬は大きくは次の3種類です。

●マクロライド系薬

●キノロン系薬

●テトラサイクリン系薬

この3種類が推奨されています。

これ以外の、ペニシリン系薬やセフェム系薬、アミノグ リコシト系薬などは治療効果が低いとして推奨外となっています。

では、具体的な薬の投与方法をご紹介しましょう。

もしもあなたがクラミジアに感染して治療を受けることになったら、参考にして頂けると思います。

薬の名前/種類 投与方法
アジスロマイシン

(ジスロマック)

マクロライド系

1日 1,000mg×1 1日間

(尿道炎・子宮頸管炎)

アジスロマイシン

(ジスロマックSR)

マクロライド系

1日 2g×1 1日間

(尿道炎・子宮頸管炎)

クラリスロマイシン

(クラリス、クラリシッド)

マクロライド系

1日 200mg×2 7日間

(尿道炎・子宮頸管炎)

ミノサイクリン

(ミノマイシン)

テトラサイクリン系

1日 100mg×2 7日間

(尿道炎・子宮頸管炎)

ドキシサイクリン

(ビブラマイシン)

テトラサイクリン系

1日 100mg×2 7日間

(尿道炎・子宮頸管炎)

レボフロキサシン

(クラビット)

ニューキノロン系

1日 500mg×1 7日間

(尿道炎・子宮頸管炎)

トスフロキサシン

(オゼックス、トスキサシン)

ニューキノロン系

1日 150mg×2 7日間

(尿道炎・子宮頸管炎)

シタフロキサシン

(グレースビット)

ニューキノロン系

1日 100mg×2 7日間

(尿道炎・子宮頸管炎)

注1)上記8種類の薬は全て経口薬です。

注2)表中の( )は商品名です。

表中のドキシサイクリン、レボフロキサシン、トスフロキサシン、シタフロキサシンの4品種が人工合成による抗菌薬、それ以外は抗生物質です。

さて、これらの抗菌薬(抗生物質含む)の中で、アジスロマイシン、クラリスロマイシンなどが非常にポピュラーです。

どちらも抗生物質であり、冒頭にご紹介した、「クラミジアは抗生物質で治療できない」というのは間違いです。

さて、今回はクラミジアの代表的な治療薬を、日本性感染症学会が公開している「性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016」からご紹介しました。

合わせて抗生物質と抗菌薬の違いについても説明しました。

あなたのクラミジア治療にお役立て下さい。

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