ネットの相談サイトで見かけたある女性の書き込みを記事にしてみたいと思います。

クラミジア検査を受けて陰性判定が出たのに、その検査から4ヶ月後におりもの異常があって検査を受けたらクラミジア陽性が判明。

でも、前回検査から全く性行為がなく、どうして今頃陽性になったのか・・・

さて、この女性の身の上に起きたことは、どう考えればいいのでしょうか?

あなたはどう思いますか?

【今回のテーマと目次】

●テーマ:クラミジア検査の偽陰性

1.ある女性の疑問

2.クラミジア感染ルートの問題

3.考えられる可能性

4.まとめ

1.ある女性の疑問

ネットの相談サイトに書き込みをしたのはある女性です。(年齢不明)

今年の5月にふと思い立って性感染症の検査を受けたそうです。

具体的にどんな検査を受けたのか書かれていませんが、複数ある中でクラミジアも検査したそうです。

それで検査結果はクラミジアも含めて全て陰性だったそうです。

女性はやれやれ、ほっとします。

ところがその検査を受けてから4ヶ月が過ぎたころ、どうもおりものがいつもと違うことに気付きました。

突然、おりものの量が増えたのです。

そこで彼女は婦人科を受診します。

すると・・・

クラミジア陽性判定が出ました。

おりもの異常の原因はクラミジア感染だったのです。

それだけなら、珍しくもなんともない話なのですが、ややこしいのは彼女の感染機会です。

全く心当たりがなかったのです。

彼女が前にクラミジア検査で陰性判定が出た時以降、この4ヶ月間全く性行為の機会がなかったそうです。

ではいったい、このクラミジアはどこから感染したのか?

それとも、4ヶ月前のクラミジア検査が偽陰性だったのか?

彼女は戸惑うばかりです。

さて、彼女はいったい、いつどこでクラミジアに感染したのでしょうか。

 

2.クラミジア感染ルートの問題

今回のお話、実は過去にも何度となく取り上げてきました。

例えば、こんな記事です。

クラミジア感染ルートの悩みはこちらへ!

やっぱり多いクラミジア感染ルート問題!

クラミジア感染ルートの相談

クラミジアに感染したのは事実だけど、どこから感染したのか分からないと言う悩みはとても多いのです。

今回の女性は前の検査から全く性行為をしていません。

これはある意味、話が簡単です。

ややこしいのは、その間に特定のパートナーとだけ性行為を持った場合です。

例えば夫とか、恋人とか。そして、そのパートナーはクラミジアに感染していなかった、と言うケースです。

特定の相手としか性行為をしていないのに、自分だけがクラミジアに感染・・・。

これは浮気まで疑われてしまう、最悪のケースまであり得ます。

今回の女性は特定の相手が出てこないだけまだ話は簡単になります。

つまり、4ヶ月前の検査で陰性だったのが、その後全く性行為もなしで陽性に転じたのはなぜか?

この問題です。

 

3.考えられる可能性

では、この女性がなぜ、4ヶ月の間に陽性になってしまったのか、私が思いつく可能性を書いてみましょう。

1)前の検査がウインドー期を過ぎていなかった。

まず、4ヶ月前のクラミジア検査が抗体検査だったのか、抗原検査だったのか、そこが不明です。

しかし、どちらもクラミジアに感染してから検査可能になるまでにウインドー期と言って、ある期間が必要です。

つまり、抗体検査ならクラミジア抗体が現れるまでの期間、抗原検査なら同じく抗原が現れるまでの時間です。

このウインドー期が過ぎるまでに検査をすると、感染していても陰性判定が出る可能性があります。

●クラミジア抗体検査

感染後、1ヶ月~2ヶ月後に検査可能。検査機関によって設定が異なる

 

●クラミジア抗原検査

感染後、2日~3日で検査可能。

クラミジア検査のウインドーピリオドはこんな感じです。

もしも今回の女性が前に受けたクラミジア検査が、抗体検査だったらもしかしてウインドー期だったのかも知れません。

抗原検査なら、よほど運が悪い人でない限り、ウインドー期にひっかかることはないと思います。

 

2)検体採取で菌が取れなかった

もしも前の検査が抗原検査だとすると、膣分泌物を採取したはずです。

その採取の時に、検体にクラミジアが入っていなかった可能性もあります。

多くの病院ではPCR法と言う検査で、クラミジア遺伝子を人工的に増幅させて検査します。

だから検体に微量でもクラミジア遺伝子が含まれていると精度の高い検査が出来るはずなのです。

それでも100%絶対間違いないかと言えば、そうでもありません。

本当はクラミジアに感染しているのに、陰性判定してしまう偽陰性の可能性もゼロではないのです。

性感染症の専門医がそう指摘しています。

■クラミジア検査は100%か?

■クラミジア検査に完全はない

これらの記事で偽陰性を紹介してきました。

 

4.まとめ

私の知る限り、婦人科でクラミジア抗原検査をやって陰性、その後感染の心当たりがないのに陽性に転じた場合には再度抗原検査を行い、抗体検査も同時に行います。

つまり、クラミジアは感染しているのだけど感染が上体へ進行して子宮頸部にはいない場合を想定する訳です。

検体採取がうまく出来ない場合には抗体検査で調べます。

クラミジア抗体検査なら体のどこに感染していても陽性判定が出ます。

ただし、クラミジア抗体検査は過去に感染した既往歴があると、現在感染していなくても陽性判定となります。

ここがややこしいところです。

いずれにしても今回のケースで言えば、4ヶ月前の検査結果が偽陰性である可能性が高いと言えます。

主治医にしてみたら、そう珍しいことでもないと言った顔で再検査、治療を行うことでしょう。

もしもあなたが、今回の女性と同じような状況に陥ったら、慌てないでください。

あなただけが特別変な訳じゃないので、主治医の指示に従って治療を受けて下さいね。

なお、性行為以外での感染ルートを指摘する声も当然あろうかと思います。

温泉、岩盤浴、サウナ、トイレなどでクラミジアに感染することもあるという指摘です。

しかし、それはすでに当サイトで記事にしてきた通り、性感染症の専門書、医療サイトで性行為以外の感染ルートを認めたものは見たことがありません。

 

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