性感染症の病原体には色んな種類があります。しかし、それらは大きくは4つに分類することができます。

性感染症の病原体⇒ウイルス・細菌・真菌・原虫

この4種類です。あなたはこの4種類の違いがお分かりですか?

・・1.ウイルス

ウイルスと細菌はよくごちゃ混ぜになります。あなたも正確な違いをご存知ないかも知れません。どちらもあなたが肉眼では絶対に見えない大きさです。

ウイルスの大きさは、直径が25nmから350nmで非常に小さいのです。nmと言う単位、お分かりでしょうか。めったにお目にかかることがありませんね。

1nmは、 1mmの百万分の一です。ですから、当然ウイルスは肉眼では見えないし、普通の高倍率の顕微鏡でも見えません。電子顕微鏡でないと見えないのです。

電子顕微鏡で見たウイルスがどんなものか、色んなサイトで紹介されています。ちょっと例をご紹介しましょう。

◇病原微生物電子顕微鏡写真集 (ウイルス)   広島県感染症情報センター

◇山形県衛生研究所 微生物部 ウイルス電子顕微鏡写真

さて、ウイルスと細菌の一番大きな違い、それはウイルスは自分の細胞を持たず、細菌は細胞を持っている、と言う違いです。これを言いかえると、ウイルスは自分だけでは増殖することも代謝などの生命活動も出来ません。

一方、細菌は外部から栄養分を吸収して、分裂と言う形で自己増殖することが可能です。ここがウイルスと細菌の最も異なる点です。

細胞を持たないウイルスの体は、RNAやDNAといった遺伝子の入った核酸と、それを取り巻くカプシドと呼ばれるたんぱく質の殻で出来ています。

たった、 これだけです。あまりに単純過ぎて、細胞を持つ生物の基本的な活動が出来ないために、ウイルスは生物とは呼べないと言う議論が出てくるのだそうです。

その上、ウイルスには遺伝子がDNAかRNAか、どちらか一方しかありません。他の生物はみな両方を持って子孫を増やしていきます。ここもウイルスの特異性のひとつです。

では、ウイルスはどうやって増殖するのかと言えば、感染して取り付いた宿主細胞を利用して増殖するのです。宿主細胞の遺伝子、代謝活動を利用して、巧みに自己増殖を図ります。

医療の素人の私が完全に理解するのは難しいのですが、理解出来る範囲で考えてもホント、実に巧妙かつ精巧な仕掛けでです。詳しく知りたい人はこちら⇒『HIVはこうして増殖する』

では、ウイルスにはどんなものがあるか、少しだけご紹介致しましょう。

○RNAウイルス⇒遺伝子にRNAしか持たないウイルス

ノロウイルス (胃腸炎)

A,B,C型インフルエンザウイルス

ムンプスウイルス (おたふく風邪)

麻疹ウイルス (麻疹、はしか)

日本脳炎ウイルス

C型肝炎ウイルス

風疹ウイルス

狂犬病ウイルス

エボラウイルス

ヒトT細胞白血球ウイルス

HIV

○DNAウイルス⇒遺伝子にDNAしか持たないウイルス

ヒトパピローマウイルス  (イボ・子宮頸ガン)

単純ヘルペスウイルス1型 2型 (性器ヘルペス)

水痘・帯状疱疹ウイルス

サイトメガロウイルス

ヒトヘルペスウイルス6・7・8型

B型肝炎ウイルス

天然痘ウイルス

と、まあこんな感じです。

ウイルスが生物と呼べるのかどうか、その議論に興味のある方はこちら⇒『HIVは生物か?』

・・2.細菌

細菌はバクテリアとも呼ばれます。そして、地球上ではも40億年も前に誕生した、もっとも古い生物だそうです。

人類が地球上に誕生したのは約500万年前です。細菌が地球上に現れてから今日 までを1日24時間の長さに例えるなら、人類が登場したのは、たったの2分前です。いかに細菌が古い生物であるかがお分かり頂けると思います。

そして、細菌は地球上で一番古いだけでなく、一番個体数の多い生物でもあります。何と、5×10の30乗も存在するのだそうです。

いま、地球上の話をしましたが、そんな大きな話じゃなくて、あなたの体にも細菌はいっぱいいます。常在菌と呼ばれ、悪玉、善玉が混在しています。

例えば、あなたの大腸を中心にした消化管内に60種類から100種類、100兆個の常在菌がいます。口の中には100億個、皮膚には1兆個も菌がいるのだそうです。

そして、細菌の大きさは極めて小さいのです。直径が0.5μ~1μ、長さは3μ~15μだそうです。1μ(ミクロン)は1/1000ミリです。そして、細菌はその形状から、次の3つに分類されます。

◇棒状の形をした細菌 ⇒ 桿菌(かんきん)

◇球形をした細菌 ⇒ 球菌

◇らせん状をした細菌 ⇒ スピロヘータ

細菌は栄養を吸収するとどんどん成長します。もとの大きさの倍くらいまで成長すると、細胞分裂を起こして2つの細胞に分かれます。2つに分裂した細胞は、またそれぞれが2つに細胞分裂します。

こうやって、2の2乗のペースで細胞分裂を繰り返し、増殖していくのです。だいだい、1回の細胞分裂には20分くらいかかるそうです。これで計算すると、たった1つの細菌は、24時間後には1000万個に増えているのです。

では、実際にはどんな細菌がいるか、ご紹介しておきましょう。

◇ブドウ球菌 ⇒ ブドウ球菌感染症

◇ボツリヌス菌 ⇒ ボツリヌス中毒

◇ジフテリア菌

◇結核菌

◇ナイセリア・ゴノローエ ⇒ 淋菌感染症

◇クラミジア・トラコマティス ⇒ クラミジア感染症

◇チフス菌 ⇒ 腸チフス

◇赤痢菌 ⇒ 細菌性赤痢

◇病原性大腸菌O157 ⇒ 食中毒

◇コレラ菌

◇ペスト菌

・・3.真菌

真菌は一般には、カビ、酵母、キノコなどを指します。性感染症(性病)の原因となるのは、カビの一種です。例えばどんなものがあるかと 言えば、

◇カンジダ・アルビカンス(カンジダ菌)・・・性器カンジダ症

◇白癬(はくせん)菌・・・いんきん、たむし

こういったものが真菌による感染症です。

・・4.原虫

原虫は一般に寄生虫と呼ばれるものの中で、単細胞の下等なものを原虫と呼び区別しています。寄生虫、原虫には次のようなものがあ ります。

◇トリコモナス原虫・・・性器トリコモナス症
トリコモナス原虫は、0.1mmくらいの大きさで鞭毛が生えていて膣や膀胱の中を泳ぎまわります。気色悪くてあまり想像したくないですね。

この原虫は人間 の身体の外でも生存性が高くて、性行為以外にも浴槽、トイレの便座、下着などからの感染もまれにあるそうです。トリコモナスの写真はこちら⇒トリコモナス

◇ケジラミ・・・ケジラミ症
ケジラミは吸血性昆虫の一種です。この寄生虫が引き起こすケジラミ症は、性行為によって感染するのでりっぱな性感染症です。

寄生する場所は主に陰毛で、大 きさが1mmくらいあるので、拡大鏡でも見えます。ケジラミは雌雄があり、交尾すると雌は陰毛の付け根に産卵します。

卵は7日くらいで孵化し、脱皮を3回繰り返して成虫になります。3週間から4週間生存 し、その間に30個から40個の卵を産卵します。

◇ヒゼンダニ・・・疥癬(かいせん)
ヒゼンダニの大きさは、0.4mmくらいです。ヒゼンダニは雌雄があって、交尾すると雌は皮膚の角質層内にトンネルを掘って産卵します。卵は3、4日で孵 化します。幼虫から脱皮を繰り返して成虫となり、およそ10日から14日生存します。写真はこちら⇒ヒゼンダニ

ちょっと気色悪いので、これから食事や睡眠を予定している人は、あまり見ない方がいいかも知れません。実は、ヒゼンダニの動画サイトもありました。 もう、気色悪いを通りこして途中で見るのを止めてしまいました。もしも、興味があって動画が見たい、と言う人がいればYouTubeで検索すれば見れま す。ホントに、気持ち悪いですよ。

以上、ウイルス、細菌、真菌、原虫と、4種類の病原体を説明してきました。ほとんどが目には見えないミクロの世界で感染します。

そして、これらの病原体はあなたの日常の中に存在しています。くれぐれも感染しないよう、ご注意ください。

もしもあなたに感染の不安があれば、重症化する前に検査を受けてみてはいかがですか?

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